
9月12日にJ1リーグ第29節が行われ、京都サンガF.C.がFWラファエル・エリアスの試合終了間際の5戦連発弾でサンフレッチェ広島とのアウェイ戦を1−1の同点に持ち込んだ。
首位・京都と6位・広島、勝点差4で迎えた注目の上位対決。試合はホームの広島が立ち上がりからボールを動かしながらこぼれ球も拾い、次々とチャンスを作り出す一方的な展開となった。前半は0−0で終えるも、後半開始からピッチに立って古巣対戦となった木下康介の積極果敢な動き。そして後半18分に、その木下のシュートから最後は佐々木翔が押し込み、広島が待望の先制点を奪った。
その後も広島ペースは変わらず。京都にとっては完全に“負けゲーム”と言えたが、諦めない男が最前線にいた。自陣ゴール前での大ピンチをポストで救われた直後の後半43分、それまで完璧に封じ込まれていたエースFWラファエル・エリアスが目覚める。
DF宮本優太から右サイドのマルコ・トゥーリオに絶妙な縦パス。そして、ゴール前にグラウンダーのクロスが入ると、ラファエル・エリアスが広島DF塩谷司を背負いながらボールを収める。そこから、うまく体を預けてターンしながら左足一閃! 鋭いシュートを塩谷の股の間に通し、日本代表GK大迫敬介の守るゴールを撃ち抜いた。
そしてゴール後は「娘がアンパンマンが好きで、娘との約束だった」というアンパンマン・パフォーマンスを初披露。敵地のスタンドの大部分を静まり返らせ、ゴール裏の京都サポーターを熱狂させた。