■イタリアとイングランドの「流儀」
さて、国内リーグの場合はどうなっているのでしょうか?
これは、国によって、クラブによって、スタジアムの構造によって千差万別ですが、たとえばイタリアのセリエAの場合だと入場券売り場の一角に報道受付があって、その窓口でADカードをもらってからスタジアム周囲のフェンスを越えて中に入るというのが一般的でした。
入場券売り場がたくさんあるので、これまた探すのに一苦労することがありましたが、とても分かりやすい方式だろうと思います。
一方、ちょっと分かりにくいのがイングランドのスタジアムでした。
イングランドのスタジアムは、外周のフェンスがなく、一般道路に面してスタジアムの入り口が並んでいるのが普通です。それぞれの座席ごとに入り口の番号が指定されているので、その入り口から入場すれば目指す座席はすぐそばにあるのです。
ですから、報道関係者の受付もスタジアム内にあって、その入り口というのがとても分かりにくいのです。マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラフォードとか、アーセナル・スタジアムでは、小さな鉄の扉を開けると中に係員のおじさんがいて、そこで名前を言ってADカードをもらうという方式でした。
鉄の扉には、「受付」とも「PRESS」とも書いてないので、知らなかったら、どこから入ったらいいのかまったく分かりません。