復帰後「一番の出来だった」伊東純也、悪くなかった「新ボランチコンビ」、長友佑都以外の左SB候補はJクラブの3人【サッカー日本代表「アメリカ遠征の収穫」大激論】(4)の画像
アメリカ戦では後半、キャプテンを任された伊東純也。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 サッカー日本代表のアメリカ遠征が終わった。第1戦はメキシコ代表と0-0で引き分け、第2戦はアメリカ代表に0-2で敗れた。来年のワールドカップ開催国との「2連戦」という貴重な機会に、残念ながら無得点に終わった日本代表は、どのような収穫を得たのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生がアメリカ戦後、徹底的に語り合った!

■「日本代表のGKは今、すごい陣容」

――望月ヘンリー海輝が「発見」だったとのことですが、他に良い意味でも悪い意味でも気になった選手はいますか。

大住「ボランチコンビを組んだ佐野海舟藤田譲瑠チマも悪くなかったと思うけど、いくつか自陣でミスがあったんだよね。前半7分に佐野のパスミスからピンチになったし。遠藤航守田英正が組んでいるときには、ほとんどああいうシーンはない。自陣で絶対にミスをしないというのは、ボランチとしては非常に大きなテーマだと思うよね。でも、2人とも悪くはなかった。佐野はよく動いたし、藤田も落ち着いてさばいていて、持ち味は出していたと思う」

後藤「佐野も藤田も能力が高いということはよく分かった試合だったけど、経験がまだ足りない。北中米大会の次の1930年ワールドカップで、主力になってほしいね」

大住「ドイツで1シーズン経験を積めば、2人とも随分と伸びるんじゃないかと思うよ」

後藤「そうだね。藤田はベルギーからステップアップしたからね」

大住「良かった選手を挙げるなら大迫敬介だな」

後藤「日本代表のGKは今、すごい陣容だよ。鈴木彩艶も素晴らしかったし」

大住「彩艶は1年間ですごく成長したなとメキシコ戦で感じたし、アメリカ戦の大迫も非常に良かった。2失点目は止めてほしかった」

後藤「彩艶だったらあの場面、止めていたかもしれないなと思うよね。今回メンバーに入ったけど試合には出なかった早川友基もそうだし、今回は選ばれなかった谷晃生と、良いGKがたくさんいる。FC町田ゼルビアは谷のおかげで、この1か月くらいだけでも6ポイントくらい取っている」

大住「今回の遠征は1分1敗、無得点という非常に残念な結果ではあったけど、それなりの理由は見えたし、勝てない中でも光った選手はいたよね」

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