
第5節まで終えた女子サッカーWEリーグの中で、首位に立ったINAC神戸レオネッサ。新加入したFW吉田莉胡への注目が高まっている。
昨季、優勝した日テレ・東京ヴェルディベレーザと同じ勝点51を稼ぎながら、得失点差で惜しくも2位となったINAC神戸。新シーズンを前に元日本代表の宮本ともみ氏を新監督に迎えると、オフの補強の目玉として、ちふれASエルフェン埼玉のエース兼キャプテンだった吉田を獲得した。
今年6月に23歳となった吉田は、豊かなスピードと力強いドリブル、そしてシュートセンスの高さが光る万能アタッカー。2022年のU-20女子ワールドカップに出場した後、地元の埼玉で成長し、孤軍奮闘の働きを見せていたが、さらなる飛躍を目指して強豪のINAC神戸に移籍。今年7月のE-1選手権のなでしこジャパン入りを果たすと、WEリーグでは開幕4試合連続でスタメン出場。1トップを任され、1ゴールを決めた。
そして迎えた9月6日の第5節、セレッソ大阪ヤンマーレディースとの関西対決では、前半29分に前線からのプレッシングから、MF成宮唯の浮き球のパスに左足で合わせてゴールネットを揺らすと、後半20分にも再び前線で奪ったボールに反応し、浮き球をうまく処理して右足シュート。弾ける笑顔を浮かべて、チームメイトと抱擁をかわした。