■ウィングバックでは「もったいない」

 フランクフルトに移籍して絶好調の堂安律をはじめ、レアル・ソシエダの攻撃を牽引する久保建英。そして、モナコの帝王的存在の南野拓実プレミアリーグ有数のウィンガーである三笘薫。これだけのタレントを揃えたチームは世界にもそれほどないだろう。

 だが、今の3バック(+攻撃的WB)では、彼らに守備面での大きな負担を強いている。もったいないことだ。彼らには、もっと攻撃面でエネルギーを使えるようにすべきではないか?

 メキシコ戦を通じて、組織的守備で相手を封じ込めることができることは証明できた。

 だとするならば、相手を封じ込めた局面では、攻撃的な2列目の選手の守備のタスクを軽減させて、攻撃にシフトするような変化を準備しておくことができないものだろうか?

 状況を見て、相手SBをマークするタスクを外して攻撃に専念させる(そうすれば、相手のSBは守備に忙殺される)。時間によって、試合展開によって、そういう時間帯をつくれればいいのだ。

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