
9月3日に行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦で、サンフレッチェ広島の19歳MF中島洋太朗が、鮮やかな2アシストを記録。試合は2−3で湘南ベルマーレに敗れはしたが、“神業”を披露した。
2023年9月に17歳でプロ契約を交わした広島育ちのサラブレッドで、すでに昨シーズン公式戦23試合に出場して、類まれな才能を見せつけた中島。今季は4月に左膝外側半月板部分切除の手術を受けて離脱していたが、6月に戦列復帰を果たし、8月のリーグ戦2試合連続フル出場とコンディションを上げてきた。その中で迎えた湘南戦、3−4−2−1の左シャドーとしてスタメン出場した。
さっそくの前半15分だった。DFラインの佐々木翔からの縦パスをハーフウェーライン付近で受けると、ノールックで後方の左サイドのスペースへボールを流して、そのまま前方へダッシュ。FWヴァレール・ジェルマンからのリターンパスを受けると、左足ダイレクトでのピンポイントクロスをゴール前に送り込み、加藤陸次樹のヘディング弾をアシストした。
2つ目のアシストは、2点を奪われて逆転された後の後半41分だった。中盤でのルーズボールの奪い合いの中で、相手のヘディングでのクリアボールがセンターサークル内で弾むと、その浮き球を右足ボレーの形でダイレクトで叩く。バックスピンをかけ、最前線のFW木下康介の前方のスペースにピタリと止まる絶妙のスルーパスを送り、木下のニアサイドをぶち抜く同点弾を演出した。