
4戦7発のゴール量産で、得点ランキングトップに並んだJ1京都サンガF.C.のFWラファエル・エリアスが、理解不能のトラップからの圧巻のスピードでファンの度肝を抜いた。
昨夏に来日して、リーグ戦出場15試合(スタメン12試合)で11得点を決めてJ1残留の救世主となったブラジル人ストライカー。背番号を9に変更して迎えた2年目の今季は、4月までの14試合で8得点を挙げた後、負傷によって5月から7月までは途中出場3試合のみ。だが、夏の中断明けの8月10日の第25節にスタメン復帰してから4試合で計7得点を決め、得点ランキングでトップに並んだ。
その絶好調のストライカーが2得点を決めた8月30日の第28節のファジアーノ岡山戦で、ゴールシーンに加えてスタンドを沸かせたプレーがあった。
前半37分だった。相手クロスのクリアボールを自陣左サイドで拾ったラファエル・エリアスが、ワンタッチで落とした後、すぐさま前方へダッシュ。DF佐藤響からのロングパスが届けられると、上空を飛ぶ真後ろからのボールを、顔面タッチで前方のスペースに運んだのだ。
カウンターを発動させたラファエル・エリアスは、さらにギアをアップ。カバーに入った岡山のMF宮本英治に対して、並走した状態から縦へのスピード勝負で抜け出すと、一気にボックス内に侵入。最終的に宮本の粘りのディフェンスによってシュートは打てなかったが、しっかりとボールをキープした後にコーナーキックを奪い取った。