■戦局を一変させた「日本代表」左サイド投入

 予定通りの戦い方を続けることができ、最後には得点も生まれた浦和だったが、後半に入ると構図は一変。日本代表MF俵積田晃太を左サイドに投入した東京は、縦への勢いを出すことで浦和のプレスを回避。ヒアンが中央に陣取る機会も増加し、前半とは打って変わって圧を強めてゆく。

 勢いを取り戻した流れそのままに、52分、65分とヒアンがゴールを決めて逆転に成功した。

 浦和は金曜日のリーグ戦で柏に2点先行しながらも4失点で大逆転負けを喫し、優勝争いの第一グループから離されてしまったばかり。2試合続けてタイトルへ向けた大一番で逆転されてしまった。

 意地を見せなければならない浦和はどうにかして前を目指そうとするが、東京はチーム全体でしっかりボールに寄せて機能させず。

 最後は荻原拓也のクロスで強引にエリア内でのプレー機会を増やしたものの、ショルツとトレヴィザンのCBコンビが立ちはだかった。

 アディショナルタイムにはセットプレーの回数も増えたが、キム・スンギュが安定した処理でそれを制し、タイムアップ。選手交代によって強みを取り戻した東京とは対照的に、浦和はまたしても選手交代で機能性と運動量を上げることができなかった。

 

■試合結果

FC東京 2-1 浦和レッズ

■得点

42分 金子拓郎(浦和)

52分 マルセロ・ヒアン(東京)

65分 マルセロ・ヒアン(東京)

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