
ベルギーのピッチから病床の友へ。今夏、シントトロイデンへ移籍したMF松澤海斗から海を越えて届けられた“エール”に、受け取ったJ2V・ファーレン長崎MF名倉巧が驚きながら感謝した。
東京都出身の名倉は、国学院久我山高校から2017年にFC琉球に入団し、2018年から長崎でプレー(2022年はベガルタ仙台へ期限付き移籍)。しかし、27歳になった翌月の今年7月、クラブから「精密検査の結果、体内に悪性腫瘍が発見されました」として、治療専念のために離脱することが発表された。その後、闘病を続ける名倉のもとには、各方面から励ましの声が届き、募金などの支援活動も広まっている。
その中で、名古屋経済大学から2023年に長崎に加入して、今年6月に海外移籍を果たすまでチームメイトだった松澤が、ベルギーのピッチ上にイメージを一新した髪型で登場した。シントトロイデンがクラブ公式エックス(旧ツイッター)で「最近髪型を変えた松澤海斗選手」とした上で坊主頭の写真を公開し、「この背景には病気治療に専念するためチームの離脱を発表された元チームメイトの名倉巧選手へのエールが込められています。」と説明した。