
現地8月17日、ベルギー1部リーグ第4節が行われ、シントトロイデンが2−1でラ・ルビエールに勝利。後半から途中出場した新加入の“金髪”FW後藤啓介の劇的弾にファンが沸いた。
昨季は辛うじての1部残留を決めたシントトロイデンは今季、開幕からMF伊藤涼太郎の3試合連続ゴールの活躍もあって、2勝1分けと好発進。迎えたこの日も昇格組のラ・ルビエールを相手に、前半20分に先制ゴールを奪って試合を優位に進める。しかし、後半25分に同点に追いつかれ、1−1のまま後半アディショナルタイムに突入した。
引き分けを覚悟したときだった。連携プレーで右サイドのポケットに侵入したMF山本理仁が、タッチライン際から浮き球でのマイナスのクロスボールを送る。そこに後藤が反応した。金髪に染めて、後半12分から途中出場した身長191cmの20歳のストライカーは、下がりながらの難しい体勢で右足ボレー。逆サイドの隅へ鋭いシュートを叩き込んだ。
移籍後初ゴールが決勝点となった後藤は、試合後のフラッシュインタビューで「(ラ・ルビエールとは)去年2部で戦って点も取っていた」と胸を張りながら、「髪の毛の色を変えて、去年もアンデルレヒトでも黒に染めて点を決めた。(今回は)シントの黄色っぽくして、勝手にゲン担ぎにしているんですけど」と笑みを浮かべた。