
8月9日、J1リーグの中断明けの第25節が行われ、帰ってきた重戦車FWの驚愕の再デビュー弾が話題を集めた。
ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜FC対浦和レッズの一戦だった。試合は浦和が前半8分に小森飛絢が先制点を決めると、さらに後半8分にも再び小森がゴール前でのこぼれ球を押し込む形で2点目を奪取。そして後半18分には、横浜FCが退場者を出して数的不利になるという完全な浦和ペースの試合となった。
だが、この状況下で一矢を報いたのが、中断期間中に横浜FCに加わったブラジル人FWアダイウトンだった。
0−2のまま突入した後半アディショナルタイム。自陣右サイドから最前線に放り込まれたロングボールの落下点に素早く反応したアダイウトンは、相手DFの前に入って胸トラップでボールをコントロール。そのまま素早いターンで前を向いて力強いドリブルでボックス内に侵入すると、カバーに入ったDFに対し、左足で切り返した直後に右足シュート。サッカー元日本代表GK西川周作が守ったニアサイドを破ってゴールネットを揺らして見せた。
2015年にジュビロ磐田に入団したアダイウトンは、2020年からはFC東京でプレーし、昨季はJ2ヴァンフォーレ甲府で14得点をマーク。Jリーグ通算11年で85得点の実績を持つ。今夏の再来日に対しては、すでに34歳となった年齢に懸念の声もあったが、“重戦車っぷり”は健在だったようだ。