■日本を苦しめた「代表FW」もゴール!
浦項のCFである李昊宰(イ・ホジェ)が守備時にはポジションを下げて、MFのキム・ドンジンと2人で挟みこむようにして全北のアンカーの朴鎮燮(パク・ジンソプ)をマークしたので、全北の4-1-4-1がまったく機能しなくなったのだ。
李昊宰はE-1選手権の日韓戦でもハーフタイムに交代出場し、後半、日本をさんざん苦しめたFWだ。前線でボールを収めるのがうまいし、強烈なシュート力を持ち、全北戦でも前半終了間際に後方からの浮き球を胸でコントロールして、見事に2点目のゴールを叩き込んだ。それでいて、相手のボランチをきちんとマークするという戦術的な役割もきちんとこなしたのだ。非常に優れたCFだ。
ちなみに、朴鎮燮も日韓戦ではCBとしてフル出場していた選手だ。
後半も立ち上がりには、全北は押しこまれ続けた。
だが、後半のなかばを過ぎる頃から朴鎮燮が最終ラインに下がって相手のマークを外すことで大きな展開ができるようになり、65分と80分のゴールで追いつき、追加タイムに相手のオウンゴールを誘って大逆転勝利して首位の座をしっかりキープした。
浦項対全北の試合は、そんな戦術的な駆け引きも見られる好試合だった。