■「ハーフコート」で試合が展開

 鹿島は何度も修正を試みたが、圧倒的な柏ペースは揺るがず。ハーフコートで試合が展開されることになった。

 幾度もゴールを脅かされながらも、なんとか食らいついていた鹿島だったが、76分にとうとう同点を許すと、そこからは、さらなる猛攻を浴びることに。

 そして82分、シュートブロックでハンドが発生し、柏にPKが与えられる。大逆転かと思われたが、小屋松知哉が蹴ったボールは「まさか」の枠外へ。

 これでスタジアムの雰囲気は一気に鹿島ムードとなったが、今シーズンの柏の強さを示すように、それからも柏の攻勢が続いた。ところが、2度目の「まさか」が待っていた。

 90+4分、柏は自陣の深い位置でのリスタートで「まさか」のパスミス。突然訪れたチャンスを松村優太がものにし、後半はまったくチャンスがなかった鹿島が3-2の勝利を手にした。

 耐える時間が長かったものの、最後の最後で結果を手にし、結果的に鹿島らしい大一番での勝負強さを見せた形となった。リーグトップタイの14勝目を記録したチームは、優勝のみを目指している。

 一方、柏は悔しすぎる結末となったが、強さは存分に見せつけた。この2チームがこの先も優勝争いを繰り広げるグループに居続けることは間違いなさそうだ。

 

■試合結果

鹿島アントラーズ 3-2 柏レイソル

■得点

5分 レオ・セアラ(鹿島)

39分 植田直通(鹿島)

43分 小屋松知哉(柏)

76分 瀬川祐輔(柏)

90+4分 松村優太(鹿島)

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