
7月15日、E東アジア王者を決めるE―1選手権が日本代表の優勝で幕を閉じた。26選手全員が国内組という編成で挑んだ森保ジャパンは、チーム作りをゼロからとしながらも3戦全勝で大会を終えたのだ。
しかし、開催期間中、この大会には疑問の声が多く挙がっていた。その大きなポイントが観客数の少なさにも表れる注目度や興行としての成否。初戦の香港戦の観客数はJ1、J2リーグでは考えられないまさかの687人となっており、続く中国戦では1661人と微増。最後の韓国戦では1万8418人が来場して、前回大会の日韓戦の1万4117人(豊田)を超す盛り上がりを見せたものの、全体的には寂しいものとなった。
観客数に影響したのが、この大会の宿命でもある開催時期。国際Aマッチウイークではない時期に行われるため、ヨーロッパなど海外組の選手を招集できずに国内組中心のメンバー構成に。ビッグネームがいないことで、注目度が下がっている。
一方で、日本も含めた各国のサッカー界の成長にとっては大きな意味を持っており、日本代表が3戦全勝という結果を残したからだけでなく、ふだんは代表に呼ばれない多くの選手がアピールをして、そして、新たな可能性を見せたということは揺るぎない事実だ。メンバー26人が全員出場機会を得ており、その中の15人は代表初出場。日本代表選手としての一歩を刻むことに成功している。