■リードしていても「アグレッシブさ」追及
ニールセン監督と森保監督を比べると、ニールセン監督はリードしている試合でもアグレッシブさを追及したり、攻撃的(素人)サイドバックを起用したり、1点が必要な最終戦では高橋はなを再びトップに上げて、4トップとも言える超攻撃的布陣に打って出たりと、非常にアグレッシブな(ギャンブル的な)采配をするのに対して、森保監督は韓国戦で猛攻を受けると、高さのある選手を次々と投入して守り切って勝点3を確保した。より慎重で、結果にこだわった采配だ。
もちろん、代表監督に就任して半年ほどで、目標となる女子ワールドカップまで2年、オリンピックまでは3年もある女子代表と、森保監督就任からすでに7年が経過し、そして1年後にワールドカップを控えている男子代表とでは、置かれた状況に大きな違いがあった。
従って、森保監督のチームが目指すべき方向性がはっきりと見えるのも当然のことだし(それが好きか嫌いかは別として)、一方、新監督がまだ選手をテストしてラージグループを形成しようとしている段階の女子代表で、それがまだ見えてこないことも当然のことだ。