■選手起用の幅も「大きくなる」韓国

 そして、じれずに耐え続けた日本代表に64分に待望の2点目が入る。左の俵積田が持ち込み、稲垣祥、望月とつなぐ。そして、望月がやや強引にシュートすると、これが相手DFに当たってコースが変わって2点目が生まれた。

 2点をリードした日本は、その後はリスク管理を徹底して、ほぼ危なげなく逃げ切って2連勝。勝点で並ぶ韓国を得失点差で上回って最終韓国戦に臨むこととなった。

 日本はGKの大迫敬介以外のすべての選手をピッチに立たせたが、韓国も第2戦は完全ターンオーバーだった。それだけに、互いに相手がどのようなメンバーで来るのか見通せないが、韓国は休養日が中3日で日本より多いので選手起用の幅も大きくなるはずだ。

 前にも述べたように、日本選手の個人戦術、つまりボールを受ける前のちょっとした工夫とか切り替えの早さなどは、韓国と比べてもやはり1枚上。攻撃陣としては2試合を通じて好調そうだったジャーメイン良や佐藤龍之介、相馬勇紀宮代大聖あたりが起用されるだろうが、彼らがうまくパスをつなげれば韓国守備陣を突破できることは間違いない。

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