■Uー20W杯出場権を「なんとか…」獲得

 U-19日本代表はシリア、カタール、インドには勝利したものの、中国に敗れてグループリーグ2位となったため、準決勝で韓国と対戦。韓国に0対1で敗れ、アラブ首長国連邦(UAE)との3位決定戦でもPK戦で敗れましたが、4位に入ったことで、翌年にマレーシアで開催されるワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)出場権を、なんとか獲得しました。

 今だったら、「4位通過」では批判を受けるかもしれませんが、アジア予選を突破してワールドユースに出場するのは、前回大会に続いて2回目のこと。アジア予選が何位であろうが、世界大会出場権を獲得すれば成功とみなされました。

 しかし、当時のメンバーを見ると、まさに錚々たる顔ぶれが並んでいます。FWには現在鹿島アントラーズ・コーチの柳沢敦氏やヴィッセル神戸監督の吉田孝行氏、サイドアタッカーにはU-17日本代表監督の廣山望氏。あるいはDFには、日本サッカー協会会長の宮本恒靖氏や、かつて解説者として一世を風靡した戸田和幸氏、湘南ベルマーレ監督の山口智氏といった面々が顔をそろえていました。

(2)へ続く
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