■理想的なのは「早め」の複数得点

 だが、朝鮮半島は週末あたりまでは熱波に覆われ続ける予報だ。高温多湿の中で90分プレスをかけ続けることは不可能だ。

 それなら、運動量が落ちた時間帯にはしっかりとしたブロックを作って中国にボールを持たせて、相手のアンフォーストエラー(中国の判断ミスや技術的なミス)を拾ってカウンターを狙えばいい。韓国はこういった省エネ戦法でチャンスを作っていた。

 注意すべきは中国の2人のMF、黄政宇(フアン・ジェンユ)と高天意(ガオ・ティアンイ)。彼らをどのように封じるかが勝負を決める。2人ともフィジカル的な強さとテクニックを持ち合わせており、彼らがパスを展開してサイドからのクロスというのが中国の攻撃パターンであり、高天意はミドルシュートも狙ってくる。

 中2日で事実上の決勝戦である韓国戦を控えているので、香港戦と同じように中国戦でも早めに複数得点を決め、後半は無理をせずに戦うことができれば理想的だろう。

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