■韓国を「苦しめた」サイズとパワー
中国は7日の開幕戦で韓国に0対3と大敗を喫した。しかし、後半に入って韓国が選手交代を繰り返して緩みが出はじめた後は(日本と同じく、3戦を見通しての選手起用だったはず)、中国のアバウトではあるが迫力のある攻撃が韓国を苦しめる場面もあった。サイズがあり、パワフルな選手もいる中国を引っ張り込んでしまうと、韓国といえども、あわやというピンチを招いてしまうのだ。
前半の韓国は非常に効率的に戦った。
8分にこぼれ球を拾った李東炅(イ・ドンギョン)が強烈なシュートを決めると、その後は早いタイミングで両ウィングバックを使って攻撃。21分に李太錫(イ・テソク)のクロスを周敏圭(チュ・ミンギュ)が頭で決めて2点差とした。
韓国が余裕を持って戦えたのは、序盤戦では中国にミスが多く、労少なくして高い位置でボールを奪えたからだ。自分たちがとくに強いプレスをかけたわけではないのに、相手が勝手にミスをしてくれたら、これほど楽なことはない。
日本もまずフレッシュな前半立ち上がりに強いプレスをかければ、中国のミスを誘発できるはずだ。これを回収して早い時間帯に先手を取りたい。