「ジャーメイン良」級の活躍が期待されるFW、注意すべき「2人のMF」と見習いたい「韓国の戦法」【サッカー日本代表、E-1選手権「初戦」大勝の理由と「中国戦」警戒ポイント】(2)の画像
代表デビュー戦で「4ゴール」を奪ったジャーメイン良。彼を超えるゴール数を期待したい選手がいる。撮影/原壮史(Sony α-1使用)

 サッカーの東アジア最強国を決めるE-1選手権が始まった。日本代表は初戦で香港に6-1と大勝を飾った。その理由と、2戦目の中国戦での注意点を、サッカージャーナリスト後藤健生が現地からリポートする。

■マネージメントの中での「6対1」

 香港とは実力差が大きかった。フィジカル的な強さはあるものの、プレーの緻密さやプレー強度では大きな違いがあった。アシュリー・ウェストウッド監督が語ったように「Jリーグと香港リーグの差」である(香港出身で中国スーパーリーグで活躍する選手は増えているが)。

 日本がさらに強度を上げてプレーし続ければ、大量得点も可能だったろうが、残りの日程を考えれば、先発させた選手のプレー時間をコントロールしたり、何人かの選手を次戦に向けて温存する必要があった。そうしたマネージメントの中での「6対1」なのである。

 たとえば、フル出場した相馬勇紀は、次戦は完全休養だろうし、香港戦でベンチを温め続けた細谷真大には、次戦ではジャーメイン良ばりのパフォーマンスが期待される。

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