
サッカーの東アジア最強国を決めるE-1選手権が始まった。日本代表は初戦で香港に6-1と大勝を飾った。その理由と、2戦目の中国戦での注意点を、サッカージャーナリスト後藤健生が現地からリポートする。
■マネージメントの中での「6対1」
香港とは実力差が大きかった。フィジカル的な強さはあるものの、プレーの緻密さやプレー強度では大きな違いがあった。アシュリー・ウェストウッド監督が語ったように「Jリーグと香港リーグの差」である(香港出身で中国スーパーリーグで活躍する選手は増えているが)。
日本がさらに強度を上げてプレーし続ければ、大量得点も可能だったろうが、残りの日程を考えれば、先発させた選手のプレー時間をコントロールしたり、何人かの選手を次戦に向けて温存する必要があった。そうしたマネージメントの中での「6対1」なのである。
たとえば、フル出場した相馬勇紀は、次戦は完全休養だろうし、香港戦でベンチを温め続けた細谷真大には、次戦ではジャーメイン良ばりのパフォーマンスが期待される。