■「クレイジーな10分間だった」

 93分、マクシミリアン・バイアーが1点を返した。1点差は何が起こるか分からない。

 94分、絶対エースのキリアン・エムバぺがアルダ・ギュレルのクロスにジャンピングボレーで豪快に合わせて3-1。さすがにこれで終わりだろう、と思った。

 だが、ペナルティエリア内でディーン・ハンセンがセール・ギラシを引き倒してしまい、レッドカードが出される。98分、そのPKを決められて3-2。

 時間はほとんどない。

 ラストプレーとなったマルセル・ザビッツァーのシュートはゴールの左隅に飛んできた。

 守護神ティボー・クルトワが横に飛んでタッチして、押さえ込んだ。

 レフェリーはボールを抱えて試合終了の笛を吹いた。

「クレイジーな10分間だった」と、シャビ・アロンソ監督はホッとしたように語った。

 ニコ・コヴァッチ監督率いるドルトムントの無敗記録は、11でストップした。

 マドリードは準決勝でパリ・サンジェルマンと対戦する。

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