
7月6日に行われたJ2リーグ第22節で、ロアッソ熊本が2−0でジュビロ磐田を下して残留圏から脱出。17歳のクラブ生え抜き高校生FW神代慶人の先制ゴールが脚光を浴びた。
4月25日の第11節での勝利を最後にリーグ戦10戦未勝利(3分け7敗)で19位に沈んでいた熊本が、本拠地えがお健康スタジアムに8位・磐田を迎えた一戦。0-0で折り返した中で輝きを放ったのが、2試合連続で3トップのセンターFWでスタメン出場した17歳の神代だった。
後半16分だった。磐田のビルドアップに対して、トップ下のMF藤井皓也がハイプレスを仕掛け、相手ボランチの金子大毅からボールを奪う。そのこぼれ球を拾ったのが神代だった。身長181cmの本格派ストライカーは、ボックス外左の位置でワンタッチで前を向くと、迷うことなく右足一閃。素早く寄せにきた相手DFの存在にも怯むことなく、鋭く右足を振り抜いた。
前節の北海道コンサドーレ札幌戦での開始4分にスーパーロング弾を決めていた神代は、今度は低弾道での鋭いシュートで元日本代表GK川島永嗣の足元を抜いてゴールネットを揺らした。2試合連続の今シーズン通算4ゴール目にして今シーズン本拠地での初ゴールとなった。殊勲の17歳は、次々とゴール裏の看板を飛び越えてサポーターの元まで駆け寄ると、力強いガッツポーズを披露した。