サッカーくじ「toto予想」( 第1551回) 7月5日(2)首位の鹿島は「鬼木監督の古巣」相手に勝利、残留争いも熾烈な「横浜ダービー」は実績で勝る名門に不利の画像
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 今回のtotoはJ1第23節の9試合と、J2第22節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。

■日本代表DFの「ラストゲーム」か

 記事の前半では上位陣の今節の戦いを予想した。今節、首位浮上の可能性がある2位から4位までがそろって勝点を伸ばすと予想したが、首位の鹿島アントラーズはどうなるのか。

 復権は、簡単にできるものではないだろう。鹿島はリーグ戦でここ3試合、勝星がない。

 そして、今節対戦するのは川崎フロンターレ。言わずとしれた、近年のJリーグで力を誇示してきた強豪である。

 だが、やはり潮目は変わりつつあるのかもしれない。この対戦では、鹿島が17勝10分28敗と負け越しているが、リーグ戦ここ3度の対戦では鹿島が連勝している。昨季は選手たちが奮闘して2勝を挙げ、今シーズン初の対戦では、昨季まで川崎を率いていた鬼木達監督が選手たちに自信を強めさせる白星をもたらした。

 鹿島は今季、すでに3連敗を経験している。鹿島は常勝軍団と呼ばれてきたが、無敗軍団ではない。試合を重ねていけば、どうしても負けることはある。重要なのは、大事なところで結果を出すこと。今シーズン最長かつ2度目となる3戦未勝利に、終止符を打たねばならないことは、クラブ全体で強く意識しているはずだ。

 また、めぐり合わせも鹿島に有利に働きそうだ。

 鬼木監督が川崎の選手たちを熟知していることはもちろん、この試合が川崎にとって節目となる一戦であることが、鹿島にプラスに働くことが考えられる。

 クラブはすでに、日本代表DF高井幸大が海外移籍する方向であることを明かしている。まだ正式発表はないが、今節が高井のラストゲームとなる可能性が高い。

 選手が海外に羽ばたく例はもはや珍しくないものの、その最後の一戦を勝利で飾りたいと、本人以上に周囲が思うもの。その意識はプラスに働くこともあるが、堅さや空回りにつながる可能性もあるのだ。

 こうした要素を考えると、出てくる答えは鹿島の勝利。まだ、首位を譲ることはないだろう。

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