■史上最強「日本代表」が被災地で
この年の6月には、アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表がブラジル・ワールドカップ出場を目指し、アジア最終予選に突入。6月の2試合ではオマーンに3対0、ヨルダンに6対0とホーム2連勝という最高のスタートを切り、その後も順調に勝点を積み重ねた日本は、グループBの首位で予選突破を決めます。
本田圭佑や香川真司、遠藤保仁、長友佑都などがいた日本代表は「史上最強」と言われ、選手たちは「優勝が目標」と公言していました。
その6月の2試合を終えた日本代表は、8月15日には札幌ドームでベネズエラと親善試合(キリンチャレンジカップ)を行い、1対1の引き分けに終わりました。
直後の8月19日にはFIFA女子U-20ワールドカップが開幕しました。
前年の2011年の女子ワールドカップで日本代表(なでしこジャパン)が初優勝し、さらに2012年7~8月のロンドン・オリンピックでも女子サッカーは決勝に進出。アメリカには1対2で敗れたものの銀メダルを獲得した直後でした。
そのU-20ワールドカップ。開催国としてグループAに入った日本の初戦、メキシコ戦は前年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県利府町の宮城スタジアムで行われました。







