■2030年W杯を「視野に入れた」チーム作り
若手選手の起用という意味では、2028年のロサンゼルス・オリンピックを目指す世代の選手たちをどうするかという問題もある。
ロサンゼルス・オリンピックに向けては、2024年のパリ・オリンピックでも指揮を執った大岩剛監督が留任を決めたが、中心となるのは、現在、9月から10月にかけてチリで開催されるワールドカップを目指している2005年生まれの世代である。
ロサンゼルス世代はUー20ワールドカップ終了後に立ち上げられるオリンピックを目指す新チームに入り、同時にフル代表への選出も実現するだろう。
そうした、ロサンゼルス世代の選手もE-1選手権に招集すべきなのか? それとも、現在はUー20ワールドカップに専念させるべきなのか? そうした世代の選手を呼ぶとすれば、Uー20代表の船越優蔵監督や次期オリンピック代表の大岩監督との連携も必要となる。
いずれにしても、E-1選手権に向けてのチーム作りは、単に7月の大会での戦いだけではなく、今後数年を見通した長期的な各年代別の日本代表の強化、さらには2030年ワールドカップまでを視野に入れて考えなければならないのである。