■最強チームのために必要な「ベテラン勢」
6月シリーズ終了後、E-1選手権メンバー選考のために精力的にJリーグ視察を再開している森保監督だが、どのようなチーム構成になるかは、まさに森保監督の胸の内にある。
2026年以降に日本代表に引き上げるべき若手選手を多数選出することは当然として、ベテラン、中堅の力をどこまで取り入れるのか?
海外組抜きで最強チームを作ろうとしたら、ベテラン勢の力が必要となる。
たとえば、大迫勇也は現在でも日本で最高のターゲットマンだし、トップ下の乾貴士やMFの香川真司はJ1リーグ最高のMFである。彼らの力を生かしたチーム作りだって、可能といえば可能なのだ。
一方で、2030年大会を目指す若手中心のメンバーを組んで、6月に日本代表を経験した鈴木淳之介や俵積田晃太、佐藤龍之介などにリーダー役を果たさせる。それによって、若い彼らに代表選手としての自覚を持たせる……。そんなチームを作ることも考えられるだろう。鈴木や俵積田、佐藤は、代表から戻って来てからのJ1リーグで、これまで以上のパフォーマンスを発揮している。意識が変わったのだろう。