後藤健生の「蹴球放浪記」第269回「周囲の観察で間に合った『激論』開始時刻」の巻(2)「なかなか来ない」クライファート監督と森保監督、タイムロス「16分」を防いだ瞬時の判断力の画像
日本代表の試合後も、戦いは続いていた。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 蹴球放浪家・後藤健生は、旅とサッカーの試合には通じるものがあると考えている。この2つには、綿密なプランと、周囲の状況確認、危機管理…が必要だからだ。今回は、6月10日のサッカー日本代表の試合後についてリポートする!

■「時間がかかった」会見

 そこで、今回は新しいところを開発。JR「新今宮」駅、大阪メトロ「動物園前」駅近くで4700円くらいで泊まれるところを見つけました。新今宮一帯は安ホテルが建ち並んでいる地域です。ほとんどが共同バス共同トイレですが、今回見つけたところはバス・トイレその他が全部ついており、前の“定宿”よりも部屋も大きく、設備も新しくて大当たりでした。

 しかも、「新今宮」駅ならJR「大和路快速」で奈良に向かうのにも好都合です。

 唯一の問題は、吹田のスタジアムからは梅田エリアより少し遠いことです。

 というのは、日本代表の試合後には『サッカー批評』のお仕事で「激論」と称する大住良之さんとの対談をしなければなりません。ホテルに帰ってからオンラインで行うのですが、少しでも早く始めたいわけです。

 案の定、インドネシアのパトリック・クライファート監督と日本の森保一監督の記者会見が終わったら、もう23時近くでした。国際試合ではなかなか監督が会見場にまでやって来ませんし、通訳が入ることもあってけっこう時間がかかります。

 スタジアムの最寄りは大阪モノレールの「万博記念公園」駅ですが、駅まで歩いて15分以上かかります。結局、駅に着いたのは23時20分になってしまいました。

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