【E―1香港戦で代表デビューした森保ジャパンの国内組10人。彼らの評価は?(3)】「ボールを持った時に違いを作れる」と稲垣から絶賛された大関。不安定さを垣間見せたピサノ。試合で見せた現在地の画像
サッカー日本代表の稲垣祥と大関友翔 撮影:中地拓也
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 2025年E―1選手権の初戦・香港戦で、代表デビューを果たしたのは10人。ジャーメイン良、中村草太のようにゴールという明確な結果でもうアピールした攻撃陣に比べると、中盤から後ろの面々はややインパクトが薄かったかもしれない。

 それでも、右WBで先発し、ジャーメインの4点目をアシストした久保藤次郎は「目に見える数字を残した」という意味で悪くない一歩だったのではないか。
「個人的には結構ほろ苦いデビュー戦になったかなと。アピールしたい気持ちがちょっと先走ってしまって、なかなかいい判断ができなかった。体の力が抜けずに、結構堅いプレーになっちゃったかなっていう感想です。
 1アシストという結果だけでは全然物足りないですね。1個、デビュー戦としてアシストできたのはよかったですけど、やっぱりもうちょっとできたかなと思います」と本人は厳しい自己評価を下していた。
 確かに、彼の右WBは堂安律(フライブルク)や伊東純也(スタッド・ランス)が陣取るポジション。6月シリーズで猛アピールした平河悠(ブリストル・シティ)や森下龍矢(レギア・ワルシャワ)も定着には至っていない。となれば、久保がやらなければならないことは少なくない。それを本人がよく分かったうえでチャレンジしようとしているのはいいこと。今後の飛躍が楽しみだ。

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