■稲垣祥が大関友翔を絶賛
後半途中からピッチに立った2028年ロサンゼルス五輪世代のMF大関友翔も、非凡の能力の片鱗を見せつけたと言っていい。今季の川崎フロンターレではトップ下に入ることの多い彼だが、今回はU-20日本代表と同じボランチ。33歳のベテラン・稲垣祥(名古屋)とコンビを組み、攻撃の起点として積極的に前へ絡んでいった。その結果として、後半29分には中村草太とのワンツーからシュートを放ち、40分、41分にも立て続けにフィニッシュに絡む場面を作ったのだ。
「大関君は本当に素晴らしい才能を持った選手。やっぱりボール持った時に違いを作れる選手だなって改めて感じたんで、心強い存在だと思いました」と相棒の稲垣も絶賛。かつて中村憲剛(川崎FRO)が川崎・代表でも背負った14番をつけたことにも触れ「(同じように)ポテンシャルは凄いものがありますね」とも発言。「ただ、あいつメチャクチャ食うのが遅いんですよ。そこだけが1つ、気になります」という笑いも誘っていた。
後半途中からの出場ですでに間延びしていた分、自由自在にプレーできたのかもしれないが、若いタレントが気負いなく日本代表で躍動するのは非常にポジティブな要素。これまで若手の底上げが送れていた森保ジャパンに新風を吹かせたのは確かだ。
(取材・文/元川悦子)