【川崎・山本悠樹がACLEで会得した「確信的なプレー」(2)】「感銘を受けた」と話すフィルミーノのプレーと、「見えてはいたけど確信的にまでは見えてなかったものが…」と語るピッチ上での精度・彩度の画像
ACLE決勝アル・アハリ戦での川崎フロンターレの山本悠樹 撮影:中地拓也

「多分、見え方の精度・彩度の問題というか、見えてはいたけど確信的にまでは見えてなかったものが、今、すごい確信を持ってそれを選べるようになっているというか……」

 こう話すのは、川崎フロンターレ山本悠樹だ。ACLEファイナルズを経てさらにスゴみを見せつけているが、視野についてそう答えると、さらに言葉をこう続ける。
「それこそ、セレッソ大阪戦で(山田)新に出したやつとかも、多分ふだんも見えているとは思うんですけど、そこに対して確実性を持って、自信を持ってそこを選べていたかって言われると、ちょっと微妙なところもあるので、それは多分より落ち着いてやってるからこそ、新も見えるし、相手ディフェンダーの体の向きも見えたし、そういうところですかね。それを多分丁寧に見えている」(山本)
 そしてそこには、ACLEなどの経験が大きく影響しているという。
「圧のかかった中で落ち着いてやるっていうことがすごい大事だっていうのをすごい身に染みて感じたのと、ああいう圧のかかった場で最終的に評価がされたのがフィルミーノっていうのがすごい感銘を受けたというか。あの舞台でもすごい落ち着いて、あのレベルの選手なら当たり前だと思うんですけど、落ち着いてプレーしていたなって思いますし、結局そういうところがやっぱり評価されて、相手にしててもすごいイヤだったので」
 フィルミーノはブラジル代表として活躍し、ACLEではアル・アハリの一員として川崎の前に立ちはだかった選手だ。山本は、リヴァプールで長らく活躍した33歳のテクニシャンから多くのものを感じ取ったという。

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