■高井幸大の反省

 代表指揮官の意見を20歳の高井幸大にぶつけてみると「クロスが続いたんで、やっぱり切れるところは切りたかったし、最終的にああいう形になってしまった。ゲームの終わらせ方というのはもう少し何かあってもよかったかなと思います」と反省の弁を口にした。
「勝点2を失いましたけど、これを繰り返さないことが大事。最後にこの勝点2で泣かないように、シーズンはまだ半年以上あるので、切り替えてやっていきしかないです」とも神妙な面持ちで話しており、彼自身が丸山らと協力しながら立て直しを図っていく覚悟をにじませた。
 今夏の海外移籍が噂される大型DFが今季ラストまでチームに残るかどうかは未知数だが、6月の代表ウイークまでのガンバ大阪サンフレッチェ広島戦で勝点3を積み上げなければいけないのは確か。長谷部監督も超過密日程への恨み節を会見で語っていたが、この逆境にめげることなく、前を向いていくしかないだろう。
(取材・文/元川悦子)
【「後編」へつづく】

(2)へ続く
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