■途中出場で「惜しい」シュート!
後半37分には、監督に指示を受けた福田が途中出場。精力的に動きまわり、ボールを何度かキープする場面も。一度、惜しいシュートも放った。
ここ数か月でさらに鍛え上げたのだろう。上半身が以前よりも、大きく肉厚になったように感じられた。また、短い出場時間ながら、フィジカルではもちろん、屈強な相手DFに一歩も譲らない精神面での強さを見せるなど、メンタル面でも一段と逞しくなったようだ。
試合は残念ながら0-1で敗れ、ボルシアMGはリーグ戦連続7試合、未勝利のままでシーズンを終えた。
試合を撮影した、欧州リーグに詳しいカメラマンの渡辺航滋氏は福田について、こう語る。
「来シーズン、出場の機会をもらったときに、チームメイトから信頼され、良い形でボールをもらうことができて、そのチャンスに得点を確実に決めることができるか。そこが、ボルシアMGでフォワードとして生き残っていけるかの鍵になるでしょうね。
ホルシュタイン・キールの2部降格で、所属していたFW町野修斗がボルシアMGへ移籍する、ボルシアが獲得を目指しているとの話も浮上しています。そうなれば、ワントップが基本のチームだけに、出場争いはさらに過酷なものになるでしょう。
ただ、この試合、後半37分に出場して、出場時間は長くなかったにもかかわらず、試合後、全身の力が抜けたようにピッチに座り込んで、なかなか立ち上がれなかった。試合中も、それだけ全力で動いてましたし、あの集中力をもってすれば、厳しい局面も打開できるのではないでしょうか」
先輩でである板倉が移籍が本当だとするならば、取り残される不安も大きいことだろう。ただ、肉体面でも精神面でも成長し、だいぶ大人らしい顔立ちになった、20歳の若武者の奮闘に期待したい。