■5連戦を経て上位と下位の勝点に開きが

 J2リーグは5月10、11日の第15節で、ゴールデンウイーク前からの5連戦を終えた。

 5連戦前の時点では、4位のFC今治から17位の北海道コンサドーレ札幌までの14チームが、勝点5差でひしめき合っていた。10位のモンテディオ山形から17位の札幌までの8チームが、勝点12で並んでいた。

 5連戦後はどうなったか。

 J1昇格プレーオフ圏の6位の徳島ヴォルティスは勝点25だ。そこから7位のジュビロ磐田が勝点24、8位の大分トリニータと9位のサガン鳥栖が勝点22、10位のV・ファーレン長崎が勝点21となっている。ここまではまだ、勝点差が詰まっている。

 一方で、11位のモンテディオ山形は勝点17だ。徳島とは勝点8の開きがある。順位表のトップハーフとボトムハーフで、勝点が少しずつ開いていることが分かる。

 リーグ戦で上位のカテゴリーへ自動昇格するには、試合数の倍の勝点が目安と言われる。5月10、11日までに15試合を消化したJ2ならば、この時点でのJ1自動昇格圏の目安は「30」になる。

 ここまで首位のジェフユナイテッド千葉は、11勝2分2敗で勝点35だ。仙台との上位対決を制した2位のRB大宮は、9勝3分3敗で勝点30としている。RB大宮は千葉、仙台との直接対決で連勝し、価値あるポイントをつかんだ。3位のベガルタ仙台も、勝点28である。ペースとしては悪くない。

 今節でRB大宮に敗れた仙台は、17日開催の次節で千葉と激突する。両チームの今シーズンを左右する6ポイントマッチは、J1昇格争いにも影響を及ぼす一戦となる。

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