
5月10日、J1リーグ第16節が行われ、柏レイソルが2−0でファジアーノ岡山に勝利した。その価値ある先制点となったFW細谷真大の“技あり”のシュートが話題となった。
三協フロンテア柏スタジアムでの一戦。3月16日の第6節以降9戦負けなし(4勝5分け)で、2連勝とさらに調子を上げてきたホーム・柏は、この日も序盤から自分たちのボールポゼッションから分厚い攻撃を仕掛ける。しかし、なかなかゴールが決まらず0−0のまま時間が経過する。その均衡を破ったのが、後半15分からピッチに立った細谷だった。
途中出場から16分後の後半31分だった。左サイドから小屋松知哉が前線中央の垣田裕暉に縦パスを入れて一気にスピードアップ。そのこぼれ球を拾った小屋松が、ボックス内で相手のマークを外して前を向いた細谷へパス。スピードのあったボールを、細谷は完璧なトラップで足元に収めると、2タッチ目で外にかわして、3タッチ目でシュート。わざとバウンドさせた“エジルキック”で、倒れ込んだGKの上を抜いてゴール左隅へ流し込んだ。
これが自身今季3ゴール目にして、Jリーグ史上9クラブ目となるJ1通算1350点目。黄色に染まったスタンドが大きく揺れる中、渾身のガッツポーズを披露した。