【J1川崎のスタジアムMC小森すみ恵の「ACLEサウジアラビア遠征体験記」(1)】チャーター便で移動する選手・スタッフを間近で見て感じた驚きと喜び……「優勝の瞬間を見たいよね!」から始まった日々の画像
チャーター便を前に撮影する小森すみ恵さん 写真:本人提供

「サウジアラビアでの決勝に行って優勝の瞬間を見たいよね!」

 フロンターレサポーターの間でも、報道陣の間でもこの会話で持ちきりになったのが、ACLEファイナルズ進出を決めた3月上旬。私、小森すみ恵はフロンターレのスタジアムMCになって16年目。ずっとACLの戦いを見てきましたが、今回は優勝を見ることができるのではないかという期待が高まっていたこと、そして、“MCを担当している応援ラジオ番組で選手の声を現地からお届けしたい”という気持ちが海外遠征に踏み切る大きな要因となりました。

 まずはAFCに取材申請を、ビザの申請も……などなど、海外取材に慣れていらっしゃる先輩報道陣の皆さんに助けてもらいながら、取材許可を取り始めました。
 次に、往復の飛行機、現地ホテルの予約……と進めようとしましたが、“サウジアラビアの現地情報なんて分からない!”という壁に当たってしまうことに。それでもこの問題も、先輩たちや、海外アウェイ遠征に慣れているサポーターの方に教えていただきながら進めていきました。
 その頃、クラブでの公式ACLE応援ツアーの申し込みにはすでに「満員御礼 販売終了」の文字。サポーターの皆さんの意気込みも感じました。初海外遠征組にとって、やっとの思いで行く準備ができた時は、もう4月中旬になっていました。

  1. 1
  2. 2
  3. 3