■「財布やカードを持ってプレーできません」

 地元メディアからはさらに、「決勝に来るイメージはあったのか」という問いもあったが、それについては、「対戦相手は準々決勝しか決まっていませんでしたが、決勝戦に勝ち上がるというのはイメージしていました。もちろん!」と言い切る。
 続けて、「西側地区と予算規模が違いすぎる」との投げかけには、以下のような“長谷部節”で答えてみせた。
「予算は当然、我々の世界では大事なことですけれども、プレーをするときにお金を持ってプレーできません。財布やカードを持ってプレーできません。 つまり、そこは大きくプレーには左右しない、それが競技者だと思います。プレーで一番大事なのはピッチ。ピッチで何をするかだと思います。なので、大事なことですが、お金はその後の話だと思います」
 なお、脇坂泰斗は、この試合にかける思いをこう話している。
「2位で帰るのと1位で帰るのでは全然違うと思うので、絶対に勝って帰りたいなと思いますし、世界トッププレーヤーである選手たちに勝って、優勝して帰るっていうことがフロンターレがもっともっと世界にアピールできることだったり、フロンターレがもう1段階上のレベルに行くためには、優勝が絶対必要」
 川崎フロンターレがアジアを制するチャンスを射止められるか。キング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムを、クラブの記念の地としてみせる。
(取材・文/中地拓也)

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