
Jリーグに新たなダービーが誕生した。アピールに向けて両クラブが力を合わせて制作したポスターに、両クラブのファンから称賛の声が上がっている。
Jリーグには、多くのダービーが存在する。始まって間もないJリーグを盛り上げたのは清水エスパルスとジュビロ磐田による静岡ダービーだろう。今年は同じ横浜市を本拠地とする横浜F・マリノスと横浜FCによる横浜ダービーが復活する。本拠地は違えど多摩川を挟んでの攻防、川崎フロンターレとFC東京が激突する多摩川クラシコもある。
J2では今季、4チームが九州ダービーを繰り広げる。そして今年、J3に新たなダービーが生まれた。
ダービーが誕生した地は四国である。高知ユナイテッドSCがJFLから上がってきたことで、カマタマーレ讃岐との四国勢対決が実現するのだ。
4月に入って両クラブから、この新ダービーの名称が発表された。「土讃戦」(どさんせん)として、両クラブが誇りを懸けて激突すると明らかにされたのだ。
この名称は、香川県と高知県を結ぶJR四国の土讃線にちなんでいる。ホームタウンのつながりを大事にしつつ、愛着を持ってもらいながら盛り上げていこうとの思いが感じられるネーミングだ。
その初対決が、早くも5月にやってくる。ゴールデンウィークの最終日、5月6日に高知のホームで対戦するのだ。
この記念すべき一戦に向けて、両クラブが力を合わせてポスターを作成した。しかも両クラブの本拠地の商店街とコラボしての、地元愛が伝わるポスターに仕上がっている。
アーケードのある双方の商店街で、それぞれのクラブのユニフォームを着た地元の人がモデルを務めている。また、気合いの入ったコメントも記されており、温かさと力強さが伝わるポスターになっている。