
15歳9か月9日でリーグカップ最年少スタメン出場を飾ったJ1FC東京の“至宝”北原慎のセンス溢れるプレーに感嘆の声が寄せられた。
2009年7月7日生まれの北原は、今春に高校1年生となった下部組織育ちのMF。昨季は飛び級でFC東京U―18でプレーし、今年2月にトップチームに2種登録されると、3月1日のJ1リーグ第4節の鹿島アントラーズ戦で15歳7カ月22日でJ1デビュー。久保建英の16歳5カ月22日のクラブ記録、さらに森本貴幸の15歳10カ月6日のJリーグ記録を21年ぶりに更新した。
その北原が、4月16日に開催されたルヴァンカップ・1stラウンド2回戦、NACK5スタジアム大宮で行われたRB大宮アルディージャ戦でプロの公式戦初スタメンを飾った。そしてチームが延長戦の末に3-1勝利を飾った中、延長後半8分まで堂々たるプレーを披露した。
ポジションは3-4-2-1システムの左シャドーの位置。そこからピッチを幅広く動き回りながらボールに触り、前半22分には“あわや”という左足での強烈なミドルシュートを放ち、同36分にはシザースフェイントでの仕掛けからボックス内に侵入してシュートを狙うシーンも。卓越したテクニックとパスワーク、左右両足を駆使してのドリブルとキック、何より高校1年生とは思えない落ち着き払ったプレーぶりが光った。