■悲願のアジア青覇へ見せた意気込み

 川崎フロンターレは前身のACLも含めてアジアの舞台での最高成績はベスト8。このアルサッド戦に勝利すればクラブ史上最高となるベスト4に進出するが、目指すはあくまでも優勝の2文字。アジア青覇を求めて中2日での3連勝だけを見据える。
「3試合を勝って最後に笑って終わりたい」
 長谷部監督がこの大会への意気込みをこう話せば、脇坂泰斗も「フロンターレが唯一取っていないタイトルを狙うためにも、まずは明日の試合を全力で戦って、1試合1試合戦って勝ったうえで優勝したい」と力強く話した。
 開幕戦では西側地区のアル・ヒラル(サウジアラビア)が東側地区の光州(韓国)を7-0で大破。差を見せつけていた。地元メディアから東西の差が大きいのではと聞かれると、「昨日の試合ではそうなったが」と前置きしたうえで、「皆さんのイメージを壊したい」と力強く言い切った。
 優勝に向けてまずは求められる準々決勝での勝利。長谷部フロンターレが、ついに動き出す。
(取材・文/中地拓也)

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