
度重なる幻のゴールにPK失敗を経て掴み取った劇的な決勝ゴール、その直後に選手、サポーターが入り混じった狂喜乱舞のゴール裏に反響が寄せられた。
4月12日、J1リーグ第10節が各地で行われ、セレッソ大阪は本拠地・ヨドコウ桜スタジアムで鹿島アントラーズと対戦した。2011年以降J1でのホーム鹿島戦に12連敗中だったC大阪は、来場すれば11戦負けなしという通天閣の幸運の神「ビリケンさん」のご利益を借りてキックオフを迎えた。
その試合で歓喜と落胆が何度も交差した。後半10分にFWラファエル・ハットンのゴールがVAR介入でオフサイド判定で取り消されたのを皮切りに、同19分、22分、アディショナルタイム4分、5分と立て続けにゴールネットを揺らすも、オフサイドで計5度もゴールが取り消されるが“珍事”に。さらに後半アディショナルタイム8分に獲得したPKもハットンのシュートが鹿島GK早川友基に防がれた。
それでも最後の最後にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム12分、左コーナーキックからルーカス・フェルナンデスが蹴ったボールがファーサイドに流れたところをDF進藤亮佑が蹴り込み、正真正銘のゴールとなった。大興奮の進藤は、そのままゴール裏のサポーターの元へ飛び込み、もみくちゃとなって劇的ゴールを喜んだ。