■90+4分の「意地の一撃」
後半は柏の攻撃が続く展開に。東京は各ポジションが対人守備に奔走して失点を防ぎ、カウンターで追加点を狙った。
柏の攻撃に耐えながら勝利が見えてきた78分、松橋力蔵監督は佐藤に代えて長友佑都をピッチへ。
「鼓舞する力やパフォーマンスでみんなを引っ張る影響力が本当に大きい」と評価する日本代表戦士に、勝利への最後の一押しを託す形となった。
柏の猛攻に対し、東京は受け過ぎることなく攻撃に出て、押し戻すことで1-0を継続。試合は5分と表示されたアディショナルタイムに突入し、東京の勝利まであとわずかとなった。
しかし、90+4分、柏が右サイドからグラウンダーのボールを入れると、木下康介が押し込んでゴール。木本恭生に抑えられていたものの、体を倒しながら長い脚を木本の前にねじ込む意地の一撃だった。
試合は1-1で終了。東京は2月26日の名古屋戦を最後にリーグ戦で勝利することができていない。また、内容も、ボールをキープしてペースを握る得意の展開をなかなか見せられていない。
松橋監督は「もう1回、目線をしっかり合わせて準備していきたい」とコメント。
幸い、今年の順位表はまだ勝ち点において団子状態。東京はここを耐え、クラブの新たなスタイルを確立することができるか。
■試合結果
FC東京 1-1 柏レイソル
■得点
35分 仲川輝人(東京)
90+4分 木下康介(柏)