■外国人選手の強烈さ

 国内のタイトルを総なめにしてもなお、高い壁が立ちはだかるアジア。その難しさについて、「だいぶ今は他の国も含めて環境というのはだいぶ整ってきましたけれども」としながらも、環境や芝を挙げる。
 加えて、「外国人選手の強烈さっていうのは結構ある。少し隙を見せるとやられちゃうところが、国内でもありますけれども、それ以上のインパクトがある選手がACLEには揃ってます。
 中東勢には突出した個のある選手たちが多い中で跳ね返す必要性がまさにありますので、今回は、しっかりと組織で戦う。我々は個で対応するのではなく、しっかり組織で対応して、(仮に)PKになってまでもっていうつもり(の粘り強さ)でという気持ちでいます。
 当然、先制点をとってしっかり守っていくのが理想ですけど、どういう勝ち方でも最後まで組織で戦うというふうには思っています」
 川崎の初戦は27日。カタールのアルサッドと対戦するが、新たなチーム作りに舵を切った中で悲願のタイトルを掴めるか、選手だけでなく、スタッフやサポーターも含めた総力戦となる。
(取材・文/中地拓也)

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