【J1清水が京都に今季初複数失点負け。敗戦を招いた清水の攻守設計とは(1)】4バックを事実上の5バック化した明暗……京都の強力3トップ対策が裏目に、中盤2人が広大なエリアをカバーの画像
清水エスパルスの高木践、ブエノ、宮本 撮影:中地拓也

 清水エスパルスはホームで京都サンガに1−2と敗れた。5試合目にして初の複数失点で2連敗という悔しい結果に。

 秋葉忠宏監督は試合後、ホームでは絶対負けないというエネルギーを見せられなかったことを前置きしたうえで「メンタルだけで勝てるほど、J1が甘くないのも十分に理解しています。ホームで絶対に勝つためのメンタリティ、フィジカル、テクニック、タクティクス、すべてがそろわなければ、J1では勝てません」と語った。
 京都が相手となれば、パワフルな3トップを押し出すその4ー3ー3に対して、ロングボールの対応を中心にどう守るのかが一つのカギになったことは確かだが、そこに意識が引っ張られすぎて、清水側の強みを発揮できない状況に陥ったようにも見える。
 ここで1つ論点になるのが、今シーズン初スタメンとなった18歳のMF西原源樹の”左サイドバック化”だ。今シーズンの清水は4ー2ー3ー1と3ー4ー2ー1を使い分けるベースがあり、試合ごとだけでなく、試合中にも可変できるのが1つの強みになっている。

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