
J1柏レイソルの未来を担う21歳DF田中隼人が今季初スタメン試合で次々と繰り出した華のあるロングフィードに注目が集まった。
3月8日に行われたJ1リーグ第5節、柏レイソルは本拠地・三協フロンテア柏スタジアムで鹿島アントラーズと対戦した。開幕4試合を3勝1分けと無敗をキープしていた中、今季からチームを率いるリカルド・ロドリゲス監督は、3−1−4−3の3バックの左CBとして、田中を起用した。
柏U-15時代からアカデミー育ちの田中は、身長188cmの高さに加えて足元の技術も高く、左利きCBという希少性を持つ期待のCBだ。2022年にトップ昇格して同年にJデビューを飾るもレギュラー奪取は叶わず。だが、2024年に育成型期限付き移籍でJ2のV・ファーレン長崎でプレーすると、リーグ戦全38試合に出場して存在感を見せた。
その自信を手に柏に復帰した今季、第4節で負傷したDF杉岡大暉に代わって交代出場し、この日が初スタメン。結果的には鹿島のFWレオ・セアラにハットトリックを許しての1−3敗戦で守備面に課題を残したが、それでも田中自身は前半20分に左サイドのスペースへ絶妙のロングパスを送り込むと、後半20分には右サイドの前方へピッチを斜めに横断するような鋭いサイドチェンジのボールを蹴り、スタンドを沸かせるプレーを披露した。