【岡山戦で初勝利の浦和レッズ。攻守両面で機能した理由とは(2)】安居海渡、松本泰志、グスタフソンの”パシージョ”がゴールを切り拓くトリガーに……サンタナ「相手にとってサプライズだった」の画像
浦和レッズの安居海渡、松本泰志、サミュエル・グスタフソン 撮影:中地拓也

 第5節・ファジアーノ岡山戦は浦和レッズにとって守備が良い形でハマるだけでなく、攻撃面でも良いシーンが多く見られた。結果的に、後半4分にチアゴ・サンタナがあげた今シーズン3得点目が唯一のゴールとなったことは課題と言えるが、高い位置からの守備がハマったことに加えて、攻撃の効果的な狙いも初勝利につながった。

 キャプテンの関根貴大は「(松本)泰志も走って、裏を取ってから”パシージョ”を使って、そこからラインを押し上げて、相手コートで回すっていう時間帯がすごく多かったですし、サイドからサイドへの展開も多くあったので。相手からしても守りづらかったかなと思います」と振り返る。
 ここで出てきた”パシージョ”とは、中盤から縦のスプリントで相手ディフェンスの裏抜けを狙うランニングを指すが、沖縄キャンプからかなり意欲的に取り組んでおり、マチェイ・スコルジャ監督のサッカーに攻撃的な進化をもたらす一つのトリガーと言える。

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