■サンタナ「相手にとってサプライズだった」

 後半4分のサンタナによるゴールはセカンドボールを自陣の右サイドで関根が回収したところから金子を経由して、安居がインサイドから飛び出して右足のクロスにつなげた。ポゼッションからの流れではなかったが、ボランチの安居が機を見て積極的に飛び出す形で、ゴールを決めたサンタナは「相手にとってサプライズだったんじゃないかなと。彼はそんなに回数多く前には走らないんですけど、今日に関してはそこに彼が走ったことで自分の得点が生まれましたし、彼が勇気を持って走った結果」と安居に感謝した。
 4試合勝利なし、特にここ2試合は3バックの相手にほとんど良いところなく敗れたことで、チームの雰囲気は決して良いとは言えなかった。しかし、改めて自分たちのやるべきことを共有すると同時に、スコルジャ監督や関根キャプテンを中心に修正点を話し合ってトレーニングで改善に持って行けたことが浦和にもたらしたものは、勝点3だけでなく大きい意味がある。
 そして次の相手は4連勝中の鹿島アントラーズ。今度は4バックの相手と正面からぶつかる形になるが、アウェーで浦和がどういった戦いを見せるのか注目だ。
(取材・文/河治良幸)

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