
サッカー日本女子代表なでしこジャパンが現地時間2月26日、シービリーブスカップ2025の第3節でアメリカ女子代表を2-1で下し、大会初優勝を飾った。その試合で2得点に絡んだのがMF長谷川唯であり、勝ち越し点に繋がった精度抜群の直接フリーキックに反響が寄せられた。
女子代表では日本初の外国人指揮官となるニルス・ニールセン監督による新体制で臨んだ大会。初戦でオーストラリア女子代表を4-0で下すと、続く第2戦コロンビア女子代表戦でも4-1と攻撃陣が爆発して迎えた第3戦の相手は、日本と同じく大会2連勝を飾り、FIFAランク1位の“格上”となるアメリカだった。
その立ち上がり2分、右サイドでボールを持った長谷川が、ボックス内へ絶妙のスルーパスを送り込み、MF籾木結花が軽やかなターンでDFとGKを交わして先制ゴールを奪う。だが、同14分にアメリカの素早く、力強い攻撃によって同点ゴールを許すという展開。その後、一進一退の攻防が続いて迎えた後半5分だった。
ゴール正面やや左、絶好の位置でフリーキックのチャンスを得た日本は、背番号14の長谷川がボールをセットする。優れたパスワークで中盤で存在感を見せていた長谷川は、大きな瞳でゴールマウスを見据えた後、短くひとつ息を吐き、右足一閃。放たれたシュートは、美しい弧を描きながら壁を上を越えてゴール左上の隅を襲った。
完璧なコースに飛んだFKに対して、相手GKジェーン・キャンベルがナイスセーブ。だが、辛うじて弾く形となり、そのこぼれ球に反応したDF古賀塔子が、角度のないところから左足で流し込み、結果的に決勝点となる勝ち越しゴールが生まれた。