
J1サンフレッチェ広島の新戦力MF田中聡がアジアの舞台で披露した“執念のボール奪取”シーンが大きな話題を集めた。
2月19日に行われたアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)のラウンド16第2戦、広島はホームでナムディンFC(ベトナム)と対戦し、4-0の完勝。敵地での第1戦の3-0勝利と合わせて2戦合計7-0でベスト8進出を決めた。
その戦いの中で、湘南ベルマーレから今季新加入した田中は、2月8日のスーパーカップからACL2の第1戦、Jリーグ開幕戦に続いて、この日も3−4−2−1のダブルボランチの一角として公式戦4試合連続でスタメン出場した。その前半23分のプレーだった。
敵陣右サイドで押し込んだ場面。相手がクリア気味にボールに繋げようとしたところで、田中が抜群のポジショニングから胸トラップでインターセプト。そのボールが弾んで相手との競り合いになったところで、田中の左足のスパイクが脱げるハプニングが発生した。
通常ならばここでプレーを中断するが、ボール奪取にプライドを持つボールハンターは違った。そのまま何事もなかったかのようにプレーを続け、タッチライン際でボールを左足でコントロールした後、スパイクが脱げた状態で再び相手との激しいデュエルを繰り広げたのだ。