■「勝ちながら選手層を引き上げていく」

 彼ら以外にも、ベンチにキム・テヒョンや舩橋佑らが入ってくると見られるが、今季の鹿島が最も考えなければいけないのは、幅広い戦力で長いシーズンを乗り切ること。中田浩二FDも「昨年はメンバー固定の傾向が強く、夏場以降失速した。11人に頼ることなく、25~26人で戦える集団を作らないといけない」と強調しており、鬼木監督も「勝ちながら選手層を引き上げていく」つもりで、今も自主トレーニングなどで個々へのアプローチを積極化している。そういった変化が2025年鹿島を急上昇させ、常勝軍団復活につなげることができるのか。
 まずは2025年公式戦初戦を慎重に見極めたいものである。
(取材・文/元川悦子)

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