【宮崎キャンプで見えた鬼木・鹿島の現在地(2)】鈴木優磨、レオ・セアラに復帰したチャヴリッチ。名将は豊富なFWのタレントをどう使い分けていくのか……連携には時間が必要もの画像
鹿島アントラーズの前線はどうなるのか 撮影:中地拓也
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 1月25日に宮崎キャンプを打ち上げた鹿島アントラーズ。期間中の練習試合はロアッソ熊本戦が2-2、ツエーゲン金沢戦が3-0、ファジアーノ岡山戦が3-4と1勝1分1敗という結果に終わったが、17歳の若き点取屋・徳田尾が気を吐いたことは明るい材料だろう。

 しかも、ケガ人がほとんど出ない状態でここまで調整を進めることができた。岡山との最終戦は、金沢戦を途中離脱したレオ・セアラと田川享介が復帰。直前のトレーニングで別メニュー調整を強いられていた濃野公人、関川郁万、小池龍太が揃ってプレーした。加えて言うと、昨年7月にヒザ関節および足関節脛腓じん帯損傷で半年以上のリハビリを強いられていたチャヴリッチも実戦に戻ってきた。キャプテン・柴崎岳が長期離脱を余儀なくされた1年前に比べると、選手個々の状態はかなりいいと言えそうだ。
 だからこそ、ここから点を取れる形を作り上げていかないといけない。特に昨季21ゴールのレオ・セアラ、15点の鈴木優磨、7ゴールの荒木遼太郎とチャヴリッチをどう組み合わせていくかは重要なテーマ。鬼木達監督はキャンプ中のトレーニングでもさまざまなトライを続けていた。
 一例を挙げると、岡山戦前日の練習。攻撃陣の組み合わせは1本目がレオ・セアラと鈴木優磨の2トップに、右MF荒木、左MF師岡柊生。2本目は鈴木優磨と徳田の2トップに、右MF松村優太、左MFチャヴリッチ。3本目は徳田とチャヴリッチの2トップに、右MF樋口雄太、左MF松村優太という組み合わせ。この日は入らなかった田川も左右のサイドと2トップをこなしていて、非常に幅広いバリエーションを組むことが可能なのだ。

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